睡眠基礎講座(#8)

寝ないとどうなるの?

人はずっと眠らないでいるとどうなるのでしょうか? 1965年アメリカの高校生が不眠の記録に挑戦しました。この挑戦には、スタンフォード睡眠研究所も関わり学生の脳波を測定するなど化学的に眠っていないことを確認しながら行われました。その結果、高校生は11日間も起き続けたそうです。記録によるとチャレンジの後半には、ろれつが回らなくなったり、些細なことにイライラしたり、幻聴や被害妄想も出ていたそうです。

また夜勤明けの医師20名に対して翌日の覚醒状況をテストした結果、数秒間反応しないという状態が90回のうちに3〜4回もあったという報告があります。この反応しない状態は、マイクロスリープ(瞬間的居眠り)といわれ脳を守る防衛反応であることが脳波で確認されています。どうやら私たちの体は、睡眠が不十分だと強制的に眠りを確保する働きをするようです。

ちなみ断民という拷問が中世のヨーロッパでは行われていたそうです。この拷問は、体に傷あとが残らないことから近年でも行われていたという話もあります。寝ないというのはそれぐらい苦痛なんですね。

睡眠不足が万病を招く

記憶力の減退、ホルモン分泌や自律神経にも影響が現れ、糖尿病や認知症などさまざまな病気のリスクが高くなります。

出典 厚生労働省 eヘルスネット
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