睡眠基礎講座(#7)

寝付きは良すぎてもダメ

床についてから眠りに入るまでの時間を睡眠潜時(すいみんせんじ)といいます。エアウィーブの実験によると平均7〜8分だったそうですが、寝付きが悪いと自覚する人たちの睡眠潜時を測ったところ10分程度で、寝付きが良い人との差はわずか2分だったそうです。また、寝付きは良いに越したことはありませんが睡眠潜時が5分以内であれば日頃の睡眠が不十分だと思ったほうが良いという意見もあります。

眠気は睡眠圧といわれ、通常は寝はじめて最初のノンレム睡眠で解消されますが、睡眠がよくないと、朝起きても眠気が消えない、日中強い眠気に襲われるなどの症状が出てきますが、昼食後の眠気や退屈な会議中にやってくる眠気の原因は他にもあるようです。

またよく寝ているのに強い眠気を感じる場合は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるので病院で診てもらいましょう。ちなみに眠気とは、持続した覚醒が維持できない状態を意味し、その覚醒にはオレキシンという神経伝達物質が関与しているんですが、それが分泌されなかったり不足しておこるナルコレプシーという病気もあり、眠気を侮ることはできません。

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