睡眠時間は変わる
夏は朝が早くても大丈夫だけど、秋冬は寒くてなかなか起きれないという経験ありませんか?これは、気温だけでなく日の出の時間が遅くなるからで、睡眠に光と体温が関係していることを現しています。また古代中国の医学書には、四季によって睡眠時間を変えることが病気を予防していくうえで大切だと記載されています。
病気予防という観点から睡眠時間は、一般的に6~8時間が理想ですが、年齢や個人、季節によって変化します。
実際に睡眠時間を調べた数々の論文をまとめたデータによると、夜間の睡眠時間は10歳までは8~9時間、15歳で約8時間、25歳で約7時間、45歳で約6.5時間、65歳で約6時間と、加齢とともに必要な睡眠時間が少なくなるということが報告されています。
よく加齢によって昔ほど長時間眠れなくなったという悩みを聞きますが、実は加齢に伴い必要とする睡眠時間が少なくなっているというのが事実のようです。また睡眠だけではなく、体内時計の変化によって血圧・体温・ホルモン分泌など睡眠を支える多くの生体機能リズムが前倒しになるため、高齢者では若い頃にくらべて早寝早起きになるようです。
その他、5時間未満の短時間睡眠でも健康に問題なく大丈夫というショートスリーパーと呼ばれる人たちがいるのは事実ですが、朝が得意とか苦手かなども含めて体内時計の機能に関係した遺伝子の影響であることが分かっています。
睡眠は、身体が必要としている時間以上の睡眠をとることは不可能と言われており、睡眠時間にこだわり過ぎるとかえって睡眠が浅くなったり、不眠に陥ることが多いので大体の目安ぐらいに思っておいてください。