さて、3 番目に伝えたいことは、目標を決めると言うことです。
患者さんが治療を受けに来る最大の理由は、とにかく今の苦痛から逃れたい!健康な体を手に入れたい!というものです。でも、それだけでは繰り返す症状と縁を切ることはできません。
その理由は、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言うことわざがあるように、人は痛みがきつい時は一生懸命に努力しますが、少し良くなると辛かったときのことを忘れ、今までと同じ悪い習慣に戻るからです。
例えば、食べることが好きで太った人が、膝の痛みで歩けなくなって来院されたときのことです。3ヶ月ぐらいなんとか治療と養生を頑張り、普通に歩けるようになったので一旦治療を終了したんですが、しばらくするとまた膝が痛いと言って治療に来ました。
話を聞くと、痛みが酷かったときは、食事の量も少し減らし減量もできてたんですが、痛みがなくなってからは次第に運動量が減り、それと同時に食べる量が増え元の悪い習慣に戻り体重が前より増えたそうです。
このように痛みや症状が出るには何か問題となる悪い習慣があります。だからその悪い習慣を改善しない限り良い状態は長く続きません。
そして習慣を作るにはある程度の期間がかかります。だから「良くなって〇〇をする」など前向きな目標が必要なんです。
まずは、3ヶ月とか半年後どういうことが出来るようになりたいか、短期的な目標を立て目に見えるところに貼って常に意識して見るようにしてくださいね!