脳の疲労をケアする2つのポイント

脱!KAIGO

今日は、老老介護のため施設に入っている男性の話です。もう1年ぐらい施術していて開始当初は歩行器を使って歩いていましたが、最近は転倒することが増えたのでなかば強制的に車椅子になりました。

今のところ、なんとか1人で移乗しトイレも自分で行けてますが、何をするにも時間がかかり自分に対してイライラすると仰ってます。

なぜ時間がかかるかというと、その理由は震えです。

じっと座っているときは大丈夫なんですが、何かをしようとすると体が小刻みに震えて上手く動かせない。

どれくらい震えるかというと、食事の時などは手が震えてスプーンですくった食べ物が前の人の顔に飛び散るほどです。

だから、ほとんどこぼして食べれないと悲しそうにお話されます。

また、右手が麻痺して食事介助を受けている別の方は、自分が欲しいと思ったものが食べたいタイミングで口に入らないので、食べていても味気ないと仰っていました。

思うように食べれないというのも、歩けないと同じぐらい辛いものなんだと気づかされました。

最初の方のように、手足の震えや動作の緩慢などはパーキンソン病の特徴的な症状なんですが、この方はパーキンソン病ではありません。

パーキンソン病に似た運動障害全般をパーキンソン症候群といいます。パーキンソン症候群を有する病気は、認知症や脳血管の病気など複数あり、どれも脳に関する病気がほとんどで今のところ治療方法が確立していません。

筋力の低下による歩行障害であれば運動で改善を期待することが出来ますが。脳の障害は、一度発症すると悪化するばかりでとても厄介です。イケてるシニアライフを目指す私としてはなんとかして防ぎたい病気です。

年齢に関係なくしなやかに動ける体を維持するためには、足腰の弱りだけでなく脳をケアすることが大切です。

脳のケアというと大変そうに思うかもしれませんが、意識することは2つです。

まず1つ目は、脳の血流をよくすること。その方法は適度な運動とバランスの取れた食事を摂ることです。

運動は、散歩やストレッチ、ヨガなど、軽めの運動でリラックスできるぐらいがいいです。食事は、塩分控えめで玉ねぎなど血流をよくする食材を意識して摂るといいですね。

2つ目は、脳のクリーニングです。認知症やパーキンソン病は、脳に溜まる老廃物が発病の一因だといわれています。そのため睡眠の質を高めることがおすすめです。

睡眠には、脳をクリーニングする役割があり、ぐっすり寝ることで老廃物を掃除してくれます。特に寝はじめ90分を深く寝ることで脳のクリーニング効果が高まることが分かっているので、眠れているから大丈夫と安心しないで、寝はじめ90分の充実を図り脳をケアしてください。

上がってなんボ!

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